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クロマニヨン人は現代人よりも賢かったのか?2

19 :出土地不明:2006/04/24(月) 23:07:26 ID:hIBBPBk4
ルヴァロア技法は、それ以前からの剥片石器の延長上にあることは間違いないもの
の、調整石核からの画一的で定型の剥片を作り出すという点では画期的なものだ。
さらに、この石器製作で利用可能な石材の種類はフリントや黒曜石などをふくめ
3種類程度しかない。また、ルヴァロア技法において最後の剥片を取り出すとき
は石のハンマーではなく、骨や木材によるソフトハンマーを利用する。
非常に高度であり、現代人でもこのルヴァロア技法を会得するのは難しい。
ルヴァロア技法は、ネアンデルタール人のムステリアン石器に特徴的であるが、
ホモ・サピエンスのアフリカMSAやインドにおけるMSAでも利用されているもの
であるが、この方法は、ネアンデルタール人とホモ・サピエンスのいたところ
以外の場所では見つかっていない。
このルヴァロア技法こそが、進化的に獲得された最後の高度な技術であろうと
思われる。現代人はその技法を口で説明することができても会得ができないと
いうことは、まさに、教えてもオルドワン石器が作れないボノボと同じことで、
このルヴァロア技法を会得するための学習能力や、認知能力が現代人では
失われていると考えられるわけだ。
ルヴァロア技法は、ホモ・サピエンスの間では、5万年前ごろから世界各地で
次第に使われなくなり、石刃技法が主流になる。石刃技法そのものは、10万年
前ごろのアフリカで始まったが、この技法は始まっては廃れ、始まっては
廃れを繰り返し、8万年前ごろ中近東に進出したホモ・サピエンスもこの技法
をもっていたとされるが、そのご廃れている。廃れたあとには、ルヴァロア
技法が主流になる。ネアンデルタール人でも同じで、3万5千年前ごろに、
ネアンデルタール人の一部は石刃技法を習得して後期シャテルペロニアンが
始まるけれど、これは数千年で終わり、その後、ヨーロッパの最後のネアンデル
タール人は、ルヴァロア技法をもっぱらとするムステリアンにこだわった。
ホモ・サピエンスは、しかし、5万年前ごろになって、石刃技法が主流になって
以降は、ルヴァロア技法は世界各地で廃れる。石刃技法は、ルヴァロア技法
よりは、はるかに単純であるが、石材の利用効率が高く、また失敗が少ない。
ただ、性能的にみて、石刃技法の石器がルヴァロア石器よりよいということは
ない。代替手段ではなかったか。
そして、石刃技法が一般化した段階で、ホモ・サピエンスには後期旧石器時代
が訪れる。世界的には、地域によってその時代の到来は異なるし、また、その
地域ごとに文化的な違いが大きく存在する。アフリカでは7万年前ごろには
はやくも、後期旧石器文化と呼べるものが、部分的に始まる。ただ、アフリカ
でこの後期旧石器文化とされるLSAが主流になるのは、2万年前以降である。
ヨーロッパでは、4万年前のオーリナシアン文化からである。この源流は、
中近東北部の原オーリナシアン文化で5万年前ごろと古い。
インドでは、5万年前ごろまでルヴァロア石器を主としたMSAが続くが、その後
のことはよくわからない。オーストラリアに人類が至る直前の東南アジアで
7万年前ごろまでMSA風のルヴァロア石器などがみつかっている。
人類が世界に拡散したときは、MSAであって、後期旧石器文化ではなかった。
だから、人類が独創的で創造的になったのは、その痕跡はアフリカにおける
7万年前ごろにあるけれど、アフリカから出ていって、各地に散ったあとで
それぞれの地域で独自に5万年前から2万年前までの間に後期旧石器段階に
至ったわけだ。

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