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人生最大の発見★10

1 :考える名無しさん:2006/03/28(火) 23:28:04

人生最大の発見は「原則」である。

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part2:http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/philo/1065376498/
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格言集は>2-4


818 :韋駄天はふと考えた:2006/11/03(金) 23:32:44
俺達の家族の人権は、誰も助けてもくれずに誰も守ってくれなかった。

あれは俺が16歳のころの出来事だった。
夕方、仕事を終えて自宅に戻ってきた親父の目が鬼のようで
肩が怒りでブルブルと震えている。

親父の身に一体何が起きたのか俺にはわからなかった。
親父は玄関に入るなり、「もうダメだ・・・終わった。」
「警察も労働基準局も市の同和対策課も全然動いてくれない・・・」
「三千万はやられた・・・」
親父は怒りに震えた声で俺やそばにいた母親に告げた。

そして親父は、ヤケ酒をあおり始めた。
母親も親父の言葉を聞いて、顔から笑顔は消え失せてひどく落ち込んでいる。
俺には何のことかさっぱりわからなかった。
しかし、落ち込む母親から事情を聞いた俺は、なぜ親父が怒りに震えているのかが理解できた。

親父は自営業で小さな個人会社を経営していた。
そして最近の大きな仕事が同和対策事業による建築工事の請負仕事だった。

819 :韋駄天はふと考えた:2006/11/03(金) 23:33:27
俺も親父の仕事が忙しいので、日曜ともなれば親父の仕事を手伝いに工事現場で
アルバイトをしていた。
母親がいうには、そこの工事現場の仕事の出来具合で何かといちゃもんをつけられて、
工事の元請先である同和ヤクザ(当時の俺には同和ヤクザなんて言葉知らずに、母親も同和の人と
しかいわなかった)から、工事代金の支払いが全くないという話だった。

そこの建築工事は数ヶ月前にはとっくに終わっているのに、元請先の同和ヤクザが代金を支払わずに
親父と工事代金の支払いでもめている事が母親の話でわかった。

親父はヤケ酒を飲みながら、ヤクザが絡んでいるから(同和ヤクザのこと)何度も金の集金に
いっても全く相手にしてもらえず追い返された。と怒りでボヤく。
そして、警察や労働基準局も市の同和対策課に掛け合ったが、そこでも相手にしてもらえず家に戻ってきた
と悔しそうに事情を話してくれた。

金をもらえなければ会社の従業員に支払う給料がない。
金の工面(借金)にあちこち回ったが、従業員に支払う給料全額を用意できない・・・
もう俺の会社は終わった(倒産する)、親父はそうつぶやきながら酔いつぶれた体で寝床に入っていった。

820 :韋駄天はふと考えた:2006/11/03(金) 23:35:06
それから午前を回った夜中だったろうか?
突然、階段下から母親の悲鳴が聞こえた。
俺は親父と母親の事がずっと気になっていて全然寝付けなかったから、すぐさま飛び起きて1階に下りて
いった。
顔面蒼白の母親が「お父さんが、お父さんが・・・」と悲痛な顔で俺に助けを求めている。

親父は寝床にはいなかった。
玄関の玄関の扉が開けっ放しになっている。
俺は急いで玄関の外に出た。親父は家の横のガレージにいた。
親父は20リットルのポリ容器を車のトランクに積み込んでいる最中だった。
そのポリ容器には仕事で使っているガソリンが入っていた。
親父は俺の顔を見て静かな口調で一言だけつぶやいた。「あの家(工事した家)を燃やして俺も死ぬ」
そう俺に言い放つと車に乗り込んでエンジンをかけた。

俺は背中に激震が走った。「ヤバイ親父はマジで死ぬ気でいる。」
そんな親父を見て俺も必死になった。
俺はすぐさま2階に駆け上がって、上着を着てヘルメットをかぶってバイクのキーを手にした。

そして母親に「親父を止めてくる。」と一言だけ言うとバイクに乗って猛スピードで親父の後を
追いかけていった。
あの工事現場には親父と車でちょくちょく一緒に仕事にいっていたので、親父が通る道は知っていた。

821 :韋駄天はふと考えた:2006/11/03(金) 23:37:05
俺のバイクが親父の車にやっと追いついたのは、あの工事現場から数百メートル手前の場所だった。
親父はちょうど信号で停車している所だった。
俺は急いで親父の車の前に回りこんで、バイクで行く手をふさいだ。
親父は窓を開けて俺に対して怒鳴った。「バイクをどけろ!どけないとおまえをひき殺すぞ」
親父そう怒鳴りながら、車のアクセルをふかす。
俺は決してどかなかった。普段の親父は恐くいつもの俺だったらは親父には絶対に逆らえなかったが、

その日だけは違った。
ここで親父を止めなければ一生会えなくなる予感がしたからだ。
しかしその時の親父は本当に狂っていた。
アクセルをふかして少しだけ前に進んだ車に、俺とバイクは親父の車に下敷きにされた。
なおも前進しようとする親父の車だが、バイクがうまい具合に車の下に挟まってくれたので、
それ以上親父の車は前進することができなかった。

俺は車とバイクに挟まれながらも必死で叫び続けた。
「親父、死ぬな!親父が死んだら俺の母親や親父の家族はどうなる?」
「親父、頼むからやめてくれ!」俺は何度も叫び続けた。
俺が車の下敷きになってから何分たっただろうか?
俺の必死な説得が効いたのか、親父は車をバックさせてくれた。

822 :韋駄天はふと考えた:2006/11/03(金) 23:38:36
俺は血まみれで激痛の足をさすりながら、ようやくバイクから離れることができた。
車を数メートルバックさせた親父はエンジンを停めて車から降りてきた。
そして俺の元に近寄って、「すまん、足は大丈夫か?」
そうやって俺にやさしく声をかけてくれた親父の顔は冷静になっていた。

俺はようやく安心したのかそこから先の記憶がなくなってしまい、それからどうやって家に
戻ったのかも全く記憶していない。
俺の記憶が蘇ったのは布団の中で足には包帯が巻かれていた。

数日後、親父はどこから金を工面したのかわからないが、「中古のバイクを買いにいこう」
「前のバイクは壊れて乗れないから廃車にした」と、申し訳なさそうな顔で俺に言ってくれた。

あの出来事から何十年経っただろうか、親父は寿命まで生きてもうこの世にはいない。
しかしどれだけ時間が経とうと俺の脳裏には、あの時の申し訳なさそうな顔で俺に
「中古のバイクを買いにいこう」と言ってくれた親父の顔だけは絶対に忘れない。

そして、あの出来事から何十年経とうが、俺達の家族の幸せを潰そうとした同和ヤクザと人権屋の
事も絶対に忘れない。

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