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明末清初

23 :世界@名無史さん:2006/06/28(水) 20:33:13 0
この王国(明)では、不正直や嘘が横行し、教養ある人も、貴族や学問を積んだ人でも
平然と嘘を言う・・・したがって誰もが他人を信頼せず、友人や同郷人の間だけでなく、
近い親戚の間や、兄弟間、父親と子供の間でも互いに疑いを抱き、誰も信頼しようとせ
ず、とても用心深くなる。それゆえ彼らの交際は立派な言葉を並べるだけの外面的な
儀礼であって、心のこもった真の友情や愛情を伴わない。

これは臣下に限らず、王都や王宮ではいっそうひどい状態にある。そして、地位の高い
宦官と低い宦官の間や、国王の妻妾の間のように、地獄とはこうではあるまいかと思わ
れるものは除いても、国王と王子たちの間や、母親が異なる場合には特にひどいのだが、
王子たち同士の間でも、お互いに信頼することがなく、一緒に暮らそうともせず、何か
で裏切られるのではないかと警戒しあっている・・・

自国の人間や血のつながった親族や王家が互いに信頼し合わないならば、他国の人々を
信頼しないのは自明のことだ。その国が近かろうと遠かろうと、贈物の献上に外国から
訪れる人々の報告を通じて、曖昧で誤った消息しか知らないからだ。しかも彼らは何事
も外国の書物から学ぼうとはしない。世界に関する知識はことごとく自分たちの国内に
あり、他の国々はいずれも無知で野蛮だと考えているらしい。著述や書物の中で外国に
ついて述べる場合には、その国の人々は獣にも劣ると考え、外国人の表す文字は、種々
の獣や醜悪なものを意味する文字から成り、最もひどい場合は、外国人を悪魔という
意味の文字あるいは名前で表すことさえある。

マテオ・リッチ『イエズス会によるキリスト教のチーナ布教について 1583−1610』
「第一の書 第九章 チーナの迷信および悪弊について」からの抜粋

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